
慌ただしく、スピードを求められる原題社会において、加工食品は現代人にとって日常的なものになっています。日本においては高い確率で食品添加物が使われています。一方で「添加物」というものを意識する人が最近増えてきています。
一言に「添加物」といっても、様々な役目があり、どのように判断したらよいのか、見分けや選択が難しいという声も多くなっています。各自がどのように捉え、判断し、選択するかは、勿論自由ですし、各自が決めるものです。
今回のブログでは、現時点での日本における「添加物」の役目やその実態を見ながら、各自がどう判断したらより良いのか、私なりの考えを含め3回(①役目、②安全性の判断、③選択の仕方)にわけてお伝えしていきます。
「①役目」では、法律的に添加物の定義や役目について見てきました。添加物が如何に日常的になっているかも改めて分かったと思います。「②安全性の判断」では、厚労省の基準と私なりの判断をお伝えしました。最後の「③選択の仕方」では、「②の安全性」について少しでも気になる方が、どのように選択、行動していくのかをまとめてみました。
1.「特定の添加物を避ける」という方法は
「添加物を全く摂らないようにしたい」という方から、「子どもが食べる物には添加物を避けたい」「今よりは添加物を減らしたい」などと、程度の差は様々でしょう。
商品をお店で買う場合、2つの方法があると思います。
①「添加物は避ける」・・・全く含まれない無添加の物を選ぶ
②「特定の添加物だけを避ける」・・・使われている添加物によって判断する
おそらく②を選択する方が多いと思います。“All or nothing”ではなく、各添加物によって判断しようということです。②を選ぶ理由の一つに、①は添加物を全く含まない食品を手軽に購入できる機会やお店が少なく、選択しにくいことがあるでしょう。
②を実践するには、多少の知識を得て、表示などをよく見ながら選択する必要があります。添加物についてまとめた手軽な本なども昔より多く見かけるようになりました。
しかし、この②の方法は、一見、現実的と思われますが意外に難しいと私は考えています。なぜなら「どれは良くて、どれはダメで・・・」と全ての添加物を把握するのが困難だからです。さらに販売者は、世間の流行をみながら、嫌われる添加物を外し、代わりに他の化学添加物を使うなど、“イタチごっこ”のような現実があります。
また、個々の添加物の安全性の判断だけではなく、食品の成分や添加物同士が影響しあって、何らかの影響があるかもしれないという未知な部分もあるからです。
商品をお店で買う場合、2つの方法があると思います。
①「添加物は避ける」・・・全く含まれない無添加の物を選ぶ
②「特定の添加物だけを避ける」・・・使われている添加物によって判断する
おそらく②を選択する方が多いと思います。“All or nothing”ではなく、各添加物によって判断しようということです。②を選ぶ理由の一つに、①は添加物を全く含まない食品を手軽に購入できる機会やお店が少なく、選択しにくいことがあるでしょう。
②を実践するには、多少の知識を得て、表示などをよく見ながら選択する必要があります。添加物についてまとめた手軽な本なども昔より多く見かけるようになりました。
しかし、この②の方法は、一見、現実的と思われますが意外に難しいと私は考えています。なぜなら「どれは良くて、どれはダメで・・・」と全ての添加物を把握するのが困難だからです。さらに販売者は、世間の流行をみながら、嫌われる添加物を外し、代わりに他の化学添加物を使うなど、“イタチごっこ”のような現実があります。
また、個々の添加物の安全性の判断だけではなく、食品の成分や添加物同士が影響しあって、何らかの影響があるかもしれないという未知な部分もあるからです。
2.具体的な方法(選択)の仕方

2つの方法のうち、②の「特定の添加物だけを避ける」が、実はなかなか難しいとなると、①を選ぶことになりますが、おそらく多くの方にとって、これは非常にハードルが高いと感じることでしょう。
しかし、捉え方によって、また本人の意識次第では、それほど大変なことでもなかったりします。その理由として、
ここ最近になって、添加物を含まない商品が徐々に増えていることです。宅配サービスなどの業界でも、添加物をはじめ農薬などを含めた「安心・安全」のコンセプトのもと、事業展開している業者が数年前に比べ、かなり増えています。
また、意外に思う方もいるかもしれませんが、国産(国内栽培・製造)の物だけでなく、輸入品に添加物を含まない商品が多くあります。特にヨーロッパなどの国々は、化学添加物に対する考えが厳しい国が多いので、無添加の物が数多くあります。こういった理由より想像以上に添加物がない食品が手に入る機会が増えているため、①の選択肢がより現実的になります。
では、ここからは実際に買物する時の選択の具体例をみてみましょう。
国産品と輸入品、または「安心・安全」をうたう業者・商品であるか否かに関係なく、選択する際に抑えておきたいポイントがあります。
それは、「食品添加物であろうがなかろうが、化学物質を含まない・使われていない物」を選ぶということです。
(※天然着色料などの細かい例外はありますが、それは別として)
例えば、分かりやすい例としてクッキーを選ぶ時を考えてみましょう。表示をみて、「小麦、砂糖、バター、卵などの原材料のみで作られている物を選ぶ。例えば安定剤、乳化剤諸々・・・が使われている物は選ばない」という感じです。最近、某市販食パンのうたい文句で「余計なものは入っていない」というのをききますが、まさにそのような感じです。(しかし、この文句を入っているからといって、絶対安心ということではありません。この商品が言う“余計なもの”が何であるかによるということです。)
画像のポテトチップの裏の表示をみれば一目瞭然ですが、右側は最低限の物しか書かれていません。一方、左側の表示欄はなんと長いことでしょう。乱暴に言ってしまえば、「裏の表示が長い物は避ける」という判断基準もありです。このように本当に必要な材料以外のものがあまりにも多い物は避けるということです。
しかし、捉え方によって、また本人の意識次第では、それほど大変なことでもなかったりします。その理由として、
ここ最近になって、添加物を含まない商品が徐々に増えていることです。宅配サービスなどの業界でも、添加物をはじめ農薬などを含めた「安心・安全」のコンセプトのもと、事業展開している業者が数年前に比べ、かなり増えています。
また、意外に思う方もいるかもしれませんが、国産(国内栽培・製造)の物だけでなく、輸入品に添加物を含まない商品が多くあります。特にヨーロッパなどの国々は、化学添加物に対する考えが厳しい国が多いので、無添加の物が数多くあります。こういった理由より想像以上に添加物がない食品が手に入る機会が増えているため、①の選択肢がより現実的になります。
では、ここからは実際に買物する時の選択の具体例をみてみましょう。
国産品と輸入品、または「安心・安全」をうたう業者・商品であるか否かに関係なく、選択する際に抑えておきたいポイントがあります。
それは、「食品添加物であろうがなかろうが、化学物質を含まない・使われていない物」を選ぶということです。
(※天然着色料などの細かい例外はありますが、それは別として)
例えば、分かりやすい例としてクッキーを選ぶ時を考えてみましょう。表示をみて、「小麦、砂糖、バター、卵などの原材料のみで作られている物を選ぶ。例えば安定剤、乳化剤諸々・・・が使われている物は選ばない」という感じです。最近、某市販食パンのうたい文句で「余計なものは入っていない」というのをききますが、まさにそのような感じです。(しかし、この文句を入っているからといって、絶対安心ということではありません。この商品が言う“余計なもの”が何であるかによるということです。)
画像のポテトチップの裏の表示をみれば一目瞭然ですが、右側は最低限の物しか書かれていません。一方、左側の表示欄はなんと長いことでしょう。乱暴に言ってしまえば、「裏の表示が長い物は避ける」という判断基準もありです。このように本当に必要な材料以外のものがあまりにも多い物は避けるということです。
3.添加物・化学物質のないものを選ぶもう1つの理由
私が、食品添加物のない原材料だけのもので作られた物を選ぶ理由は、安全性以外にもう一つあります。
それは、なによりも「美味しい」からです。
前述したように、最近は、食品添加物を使わずに製造販売されている商品が出てきています。
分かりやすい例をあげてみたいと思います。
ハム、ソーセージ、練り製品などは、必ずといっていいほど食品添加物がたくさん使われています。しかし、保存料、合成の旨味成分、着色料などが一切使われず、本来ソーセージづくりに必要な材料しか使用していない商品が、有り難いことに増えています。
私がこれらを選ぶ理由は、理屈抜きでなんといっても「美味しい」からです。
豚肉本来の旨味や香り、歯ごたえ、易しい味などが感じられ、単純に「美味しい」と感じられます。
「食品添加物無の加工食品(料理)は、味が薄くて美味しくない」と思われている方が多くいますが、それは❝人工的に造られた味(=刺激的な味など)❞に慣れてしまっているからだと私は思います。コストダウンなどのために、材料の質が落ちると、勿論、その食材の“味”も減ります。よって香りやうまみが極端に強い添加物を加えないと美味しいと感じない、ということも大きな原因だと思います。
後日のブログで、❝無添加料理が何故美味しいのか❞は、詳しくお伝えしたいと思いますが、
ここで間違いなく言えるのは、「自然の恵みである❝食材その物の味❞は素晴らしい物」です。
昨今、そのことに気が付き、「本来の味」を求める方が徐々に増えてきています。
「本来の味」を求め、日々の食生活を変えるとなると、人によっては不便さを強いられることは、当然あるでしょう。
しかし、素材そのものの旨味、繊細さが分かると、効率さや利便性に勝るものだと気付くと思います。
食品添加物については、健康への影響から経済的なことまで様々なことが関連しますが、理屈抜きで、
「豊かな食(=美味しい)」と感じられるかどうか、その感覚がとても大切なことだと私は考えます。
それは、なによりも「美味しい」からです。
前述したように、最近は、食品添加物を使わずに製造販売されている商品が出てきています。
分かりやすい例をあげてみたいと思います。
ハム、ソーセージ、練り製品などは、必ずといっていいほど食品添加物がたくさん使われています。しかし、保存料、合成の旨味成分、着色料などが一切使われず、本来ソーセージづくりに必要な材料しか使用していない商品が、有り難いことに増えています。
私がこれらを選ぶ理由は、理屈抜きでなんといっても「美味しい」からです。
豚肉本来の旨味や香り、歯ごたえ、易しい味などが感じられ、単純に「美味しい」と感じられます。
「食品添加物無の加工食品(料理)は、味が薄くて美味しくない」と思われている方が多くいますが、それは❝人工的に造られた味(=刺激的な味など)❞に慣れてしまっているからだと私は思います。コストダウンなどのために、材料の質が落ちると、勿論、その食材の“味”も減ります。よって香りやうまみが極端に強い添加物を加えないと美味しいと感じない、ということも大きな原因だと思います。
後日のブログで、❝無添加料理が何故美味しいのか❞は、詳しくお伝えしたいと思いますが、
ここで間違いなく言えるのは、「自然の恵みである❝食材その物の味❞は素晴らしい物」です。
昨今、そのことに気が付き、「本来の味」を求める方が徐々に増えてきています。
「本来の味」を求め、日々の食生活を変えるとなると、人によっては不便さを強いられることは、当然あるでしょう。
しかし、素材そのものの旨味、繊細さが分かると、効率さや利便性に勝るものだと気付くと思います。
食品添加物については、健康への影響から経済的なことまで様々なことが関連しますが、理屈抜きで、
「豊かな食(=美味しい)」と感じられるかどうか、その感覚がとても大切なことだと私は考えます。
4.なによりも安心で美味しいのは“手作り”

ここまで、市販の加工食品を例として挙げてきましたが、“添加物のない食品”は、お店に置いてあるもの以外にもあります。それは「手作り」です。
「手作り」が一番分かりやすく安心であることを忘れてはなりません。
しかし、忙しい現在の社会の中で、ハードルが高いと感じる人は多いでしょう。時間、利便性、美味しさ、安心のどれをとるか、全てを天秤にかけ、ちょうどいい自分なりの判断をすることが必要です。
「安心で、美味しくて、簡単で、時間手間いらず、低コスト」は誰もが求めるものでしょう。それに近づけるために、調理の技術があると、理想に近づくことができます。ちょっとした料理の知識とやる気があれば、それほど難しくはありません。その工夫は、私が普段伝えていることです。もちろん、凝ればいくらでも難しくなっていきますが、簡単に身近なもので作れるものもたくさんあります。
「食べることは生きること」です。自身で作ることの豊かさをできる限り知って頂ければと願っています。
「手作り」が一番分かりやすく安心であることを忘れてはなりません。
しかし、忙しい現在の社会の中で、ハードルが高いと感じる人は多いでしょう。時間、利便性、美味しさ、安心のどれをとるか、全てを天秤にかけ、ちょうどいい自分なりの判断をすることが必要です。
「安心で、美味しくて、簡単で、時間手間いらず、低コスト」は誰もが求めるものでしょう。それに近づけるために、調理の技術があると、理想に近づくことができます。ちょっとした料理の知識とやる気があれば、それほど難しくはありません。その工夫は、私が普段伝えていることです。もちろん、凝ればいくらでも難しくなっていきますが、簡単に身近なもので作れるものもたくさんあります。
「食べることは生きること」です。自身で作ることの豊かさをできる限り知って頂ければと願っています。
まとめ
全3回にわたって、添加物についてお伝えしてきました。
食品添加物がない食品製造・食生活は、現代社会では、社会的にも個人としても「不便」(簡単でない、手間がかかる、コストがかかる)ということになります。しかし、食品添加物の「便利」と引き換えに失っていることもあると思います。
「不便」と「安全性」+「味(美味しさ)」とを天秤にかけて、何をどれくらい重要視するのかを各自が判断するしかないのが現状です。皆さんが、自身で考え、心身共に健康で、豊かな生活が送れることが一番だと思います。
最後に、私の希望となりますが、「食」についていろいろな角度からみて頂ければと思います。テーマである“添加物”と向き合うということは、自身の健康だけではなく、「食」と密接に関係する自然・環境・経済のことなどにも繋がります。“添加物”のことだけに留まらず、一歩踏みこんで「私たちの命の源となる食」について考えて頂ければと思います。
食品添加物がない食品製造・食生活は、現代社会では、社会的にも個人としても「不便」(簡単でない、手間がかかる、コストがかかる)ということになります。しかし、食品添加物の「便利」と引き換えに失っていることもあると思います。
「不便」と「安全性」+「味(美味しさ)」とを天秤にかけて、何をどれくらい重要視するのかを各自が判断するしかないのが現状です。皆さんが、自身で考え、心身共に健康で、豊かな生活が送れることが一番だと思います。
最後に、私の希望となりますが、「食」についていろいろな角度からみて頂ければと思います。テーマである“添加物”と向き合うということは、自身の健康だけではなく、「食」と密接に関係する自然・環境・経済のことなどにも繋がります。“添加物”のことだけに留まらず、一歩踏みこんで「私たちの命の源となる食」について考えて頂ければと思います。