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「悟りの窓」の前で

 京都の北区にある「源光庵」さん。最近人気が上がっているエリアにあり、寺院内の「迷いの窓」「悟りの窓」からみえる紅葉が美しいと評判になっています。2014年の「そうだ京都、行こう」のポスターにもなっています。

四角の窓は、「迷いの窓は角型に『人間の生涯』を象徴し、生老病死の四苦八苦を表している」
丸い窓は、「悟りの窓は丸型に『禅と円通』の心を表わし、円は大宇宙を表現する」とのこと。

四角の『迷いの窓』に対して、丸い『悟りの窓』で迷いがなくなると角が取れるそう。
「ほぅ、そうなのか~」と楽しみにして、いったところ、確かに綺麗で、人気なのは直ぐにわかりました。

皆さん写真をとっていて、前には人がたくさん。
私も、四角の「迷いの窓」を眺め撮影し、 その後、丸の「悟りの窓」でもっ、と思いきやっ・・・!

2人のおばさまが、その「悟り窓」のベストショットの場所に座り込み
携帯の写真を見せ合いながら、どれが綺麗とかお喋りをしていました。

窓ですから、大きさに限りがあり、アングルが限定されます。
普通の景色と違って、眺めるにも撮影でも何処からでも良いわけではありません。

私を含めた他のお客さん、アングルが悪い場所から、なんとか良い写真を撮ろうと試行錯誤。
私もその一人で、正直腹がたってしまいました。

空気が読めないのか、鈍感なのか、自分の事しか考えられないのか、、、
理由はなんにせよ、「なんて人たちだ」と(-_-;)。

その景色について語り合ったり、そこからの写真を撮ろうと時間がかかっているならまだしも。。。
あまりにも立ち退かないので、一言、モノ申したくなりましたが、後で戻ってこようと決めて一度立ち去りました。

しかしっ!戻ってからもまだそこに居た!! 相変わらず座り込み、関係ない話をペチャクチャ。
そうこうしているうちに、後から団体さんがきて、とても見れる状況ではなくなってしまいました。

撮れた写真がこれで、アングルが横からなので、白壁が移ってしまい、結局ベストの位置から「悟りの窓”」を見れませんでした。

なんて無神経な人たちだ!!!と 再び腹立ち( `ー´)ノ(# ゚Д゚)(; ・`д・´)

しかし、その場を立ち去ったあとに、ふと、こんな言葉が頭に。

「そんな人がいても、そんな状況に出くわしても、腹を立ててはいけないよ」と。
”悟りの窓”で、まだまだ「悟れていない私」がいるのでは…と思い(笑)

”迷いの窓”の角がまだとれていない、ということなのか…

もしかしたら、結局、ベストスポットから”悟りの風景”が見れたとしても
まだ腹の底から、その意味を理解することは、今の私にはできないということなのでしょうか(;’∀’)


見ることができなかった=「まだお前には解らないよ」
まだまだ修行が必要だよといういことだったのでしょうか(笑)
いつか、本当の「悟りの窓」の美しさが、分かるようになるのでしょうか?
それまでのお楽しみという事なんすかね~(笑)( ;∀;)

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ホームページ改訂前のブログを整理していたところ、5年前のこのブログ記事「悟りの窓」をみて
こんなことを当時、思っていたんだなぁと。
今だったら、こんな場面に遭遇したら、どう感じてどう行動するんだろうなぁと。

ちょっと自分を振り返る時間でした。

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