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子供の食育 幼い頃から調理の習慣を

カウンセリングやセミナーなどで、受講者さんやお客様から最近感じるのが
「子供に調理をさせない」方が増えていることです。

大人の方がしない理由は様々ですが、子供の場合、ほとんどは親の影響です。

ちょっとした調理のイベントや親子料理教室のときに目にするのが
「子供が調理しようとしているのを親がやってしまう」という例をよくみかけます。

教室やイベントのときだけでなく、いろいろな場で、親が「子供に包丁を持たせる、火を使わせる」ことを怖がり、
「調理の機会を奪ってしまう」ことがとても多くなっています。

子供がやりたがっているのにも関わらず
●「自分(親)がやった方が早いし、楽だから」
●「危ないのでやらなくてよい」
という理由が主なようです。

子供が関係する食育のセミナーなどで必ず伝えるべきことは
「食べ物に興味を持つこと」・「調理の機会を持つこと」です。

これは、親がそのような環境を与えない限り子供は体験することができません。

子供の脳は柔軟であり、吸収がとても良いです。
手先を使うことも小さい頃の習慣が、将来、大きな差となって現れてきます。

そして味覚の成長にも大きな影響を与えます。

「食べることは生きること」です。

人間は全ての食物を生で食べることができません。“調理”という工程を経て、食べることがほとんどです。
ということは、「調理ができない」=「食べられない」=「生きられない」ということに繋がります。
大袈裟に感じるかもしれませんが、食べることがおろそかになれば、健康は維持できません。

コンビニや飲食店が近くにあり、食べることに不自由しない現代です。
いっけんそれを「豊か」だと錯覚してしまいますが、その「豊か」は本当でしょうか。

「食=命」です。
口から入ったもので、私たちは生きています。肉体を保ち、日々の活動源になっています。

忙しい現代社会において一から作ることが簡単ではないことは、よくわかります。
安価な加工食品やファストフードは便利ですが、栄養面の偏り、食材の質、愛情はどうでしょうか。

食材そのものの味がする、わかる、感じられる。
誰かのために作る、一生懸命作ってくれた人の愛情を感じながら食べる。

それこそ「豊か」だと思いませんか?

普段、何気なく食べていたり、食卓についていますが、
改めて“食”の持つ意味を一つ一つ考えてみると失われてしまったものがたくさんあります。

いろいろな角度から私たちにとって、「食べる」ということはどういうことなのか
今一度、考えてみてはどうでしょう。

こちらの動画から、皆さん、何を感じるでしょうか?

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