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子供の食育 幼い頃から調理の習慣を

最近、「子供にあまり調理をさせない親御さん」が増えているこを感じます。

ちょっとした調理イベントなどで、「子供が調理しようとしているのを親がやってしまう」という例をよくみかけます。

理由は、①親が「子供に包丁を持たせる、火を使わせる」ことを怖がり、機会を奪ってしまう   ②時間がかかって面倒なので、親がやってしまう

子供が関係する食育のセミナーなどで
「食べ物に興味を持つこと」・「調理の機会を持つこと」を出来るだけお伝えしています。

親がそのような環境を与えない限り子供は体験することができません。

子供の脳は柔軟であり吸収も早く、手先を使うことも小さい頃の習慣が、将来、大きな差となって現れてきます。そして味覚の成長にも大きな影響を与えます。

「食べることは生きること」です。

食べ物を生で食すこともありますが、調理をしないと食べられないものもたくさんあります。よって“調理”という工程を経て、食べることがほとんどです。
ということは、「調理ができない」=「食べられない」=「生きられない」ということです。
大袈裟に感じるかもしれませんが、食べることがおろそかになれば、健康は維持できません。

コンビニや飲食店が近くにあり、食べることに不自由しない現代です。
一見、それを「豊か」だと錯覚してしまいますが、その「豊かさ」は本当でしょうか。

「食=命」です。
口から入ったもので、私たちは生きています。肉体を保ち、日々の活動源になっています。

忙しい現代社会において、一から作ることが簡単ではないことは、よくわかります。
安価な加工食品やファストフードは便利ですが、栄養面の偏り、食材の質、愛情はどうでしょうか。

食材そのものの味がする、わかる、感じられる。
誰かのために作る、一生懸命作ってくれた人の愛情を感じながら食べる。

それこそが「豊かさ」ではないでしょうか。

普段、何気なく食べていたり、食卓についていますが、
改めて“食”の持つ意味を一つ一つ考えてみると失われてしまったものがたくさんあります。

いろいろな角度から私たちにとって、「食べる」ということはどういうことなのか
今一度、考えてみてはどうでしょう。

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