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「ピンピンコロリ」が難しい時代
~あなたは何年、介護を受ける?~

●「長生き」の側面

「人生100年」と言われる時代が
現実味を帯びてきています。

「長生きできるようになったなぁ」
と単純に喜んでいられないこと、
どれくらいの方が認識しているでしょうか。

健康関連のセミナーの冒頭で
ここ数年、私は必ず、「寿命と健康寿命」について
受講者に考えていただくようにしています。

医学の進歩のおかげで、
長く生きられるようになりました。

しかし、「長く生きられる」といっても
死ぬ直前まで、元気で楽しい毎日がおくることが
できるのか。
そこまで考えたことはあるでしょうか。

大切なのは、「健康寿命」になります。

●健康寿命とは

健康寿命とは
「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいいます。

約10年間、誰か(何か)の助けを得ながら生きなければならない、
ということです。
言い方を変えると、「10年の不自由な生活を経ないと死ねない」ということになります。
嫌な言い方ですが、簡単には死ねないとも言えるでしょう。

皮肉なもので、医療が進んだことにより、
死ぬ前の人生が昔とは変わってしまったということです。

皆さん、いかがですか?
自分が死ぬ前に、10年間の不自由な生活を送らねばならない
とイメージした場合、どう感じるでしょうか?

「長生き」だけが大切でないこと、わかると思います。

セミナーで、この現実を受講者さんに冒頭にお話しし
自分のこととして考えてもらうと
「怖~い」「えー、そんなに?!」「嫌だわぁ」という言葉がでてきます。

●嫌だけど、避けられない「自己管理」

「ピンピンコロリ」などと言いますが
ふっと、”急に逝く方=介護なしで逝ける方”は
残念ながら、多くないようです。

どうやったら、ピンピンコロリで逝けるのでしょう…。

正直、難しいのが現実です、私たちは死に方を選ぶことが出来ませんから。

しかし、健康寿命を延ばし、この10年を短くすることは不可能ではありません。
運命というものがあって、どう頑張っても、思う通りにはならないことも勿論あるでしょう。

でも出来るだけ、健康で元気に生きられる期間を延ばし、
充実した楽しい人生を長くすることは、本人次第で可能です。

「努力」とか「自己管理」という言葉、
強いる感じで、いやなのですが

健康に関しては、
残念ながら、避けられない言葉だと私は思っています。

嫌でも、このためには、生活習慣に気を付け
運動をして、食事の調整をする必要がどうしてもでてきます。

「食」「運動」「休養(心の健康)」の3本柱が健康づくりの基本となります。

「休養(心の健康)」は、なかなか思うようにいかないことは
誰もが経験していると思います。

しかしながら、「食」「運動」は、自分次第で改善が可能になります。

少しでも、自分の意思で最期まで、生活したいですよね。
できるだけ、周りに迷惑をかけたくないと思いますよね。

「やっておけばよかった」と後悔する方にも、たくさんあってきました。

健康は、何事にも変えがたい大切な私たちの財産です。
健康あっての人生です。
是非、真剣にご自身の人生について、健康について考えて頂ければと思います。
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