主に「自然栽培」について書かれており一般の農作物の現実も知ることができます。
当たり前のように、スーパーで買っている野菜ですが、それら農作物がどのように作られるのかほとんどの人が知らないと思います。
更に、それら農作物の作り方により“中身”(栄養、質)が変わることそして、それらを食べる私たちのカラダとの関係にも触れています。
「どこで買っても、キュウリはキュウリ、皆同じ」と思っていないでしょうか?
(差別ではありませんが)人間と一緒で「良い食生活を送り適度な運動でケアをしている人」と「運動をせず、乱れた食生活をしている人」ではどう違うでしょうか?
植物も動物も一緒です。
「食は命」です。
私たちが日々、口にしている食べ物がカラダをつくるので、
食べ物がどういうものなのかを知っておくことは生きるための基本といえます。
この本では、大多数の人の常識を覆すようなこともあります。
「虫が食べる野菜は、良い野菜」
「色が濃いのは、良い野菜」
「農作物には良い肥料が必須だ」
など、当たり前であったことが、実はそうでないことに驚かされます。
また、野菜の善し悪しを考えることはあっても「種」について考えることはあまりないでしょう。
農作物の源となる「種」には、私たちの知らないことがたくさんあります。
この「種」こそが、私たちの命を繋ぐ源であるにも関わらず、知らないところで大変なことになるかもしれないという深刻な問題があることにも気付かされます。
それから、日本人になじみのある発酵食品を作る「菌」についても丁寧に説明されています。「菌」の大切さ、その力、私たちにとって、どのような存在なのか考えさせられます。
まさに、今、私たちが向かっている「ウィルス」との関係性もここから学べることが書かれていると私は思います。
是非、一人でも多くの人に読んでいただきたいと思う一冊です。