Blog

絵で学べる楽しいワイン教本おすすめ4選!!

「ワインは好きで飲むけれど、赤白の違いくらいしか分からずにいつも飲んでいる」という人は多いでしょう。でも勉強するには細かくて難しそうだし、面倒」という声が聞こえてきそうです。
確かに、何をどう勉強したら良いのか、どこから手を付けたら良いのか、とっかかりが掴めないことも多いと思います。そこで今回は、挿絵がたくさんあり、文字で理解を深めるというより、絵で楽しく学べる本4冊ご紹介します。

①『大人のためのワイン絵本』(日本文芸社 1980円)
②『ワインは楽しい!』(バイインターナショナル 2650円)
③『基本を知ればもっとおいしい! ワインを楽しむ教科書』(ナツメ社 1518円)
④『知識ゼロからのワイン入門』(幻冬舎 1320円)

①~③の3冊は全てカラーで、絵が中心と言ってもいいほど、イラストが多く文章はコンパクトに表現されています。現在の世界のワインに関する基本的なことや常識などが、広く浅く書かれています。文字だけだと、わかりずらいものがより難しくなってしまいますが、この3冊は、文字と一緒に可愛いイラストが使われており、上手に読み手を導いてくれます。

内容も、「・葡萄の種類 ・醸造 ・品種 ・テイスティング(色、香り、味わい) ・産地 ・マリアージュ(食事との相性)・関連するグッズ(グラス、抜栓の器具、デキャンタ、etc) ・セレクトや保存」など、いわゆるソムリエが一通り勉強することを、広く浅く学べる構成となっています。

そして、それぞれの項目でイラストが説明してくれるので、文字では分かりにくい産地やテイスティングについても、すんなりと抵抗なく、覚えることができます。例えば、テイスティングでは、体のどの部分で香りや喉越しを感じるのかが絵で表現されていたり、各品種の香り(アロマ)の特徴が果物やスパイスの絵で並べられていたりします。その他、ボトルの特徴やラベル(エチケット)の見方、マリアージュやチーズなどの絵もあります。目から入る情報はイメージとして頭にインプットされやすいので、忘れにくくもなります。

ワインを知るうえで王道といえる情報や基本以外にも、現実的に役立つことや、ちょっとした興味深い情報なども載っています。例えば、ワインの選び方、ワインをこぼしたときの染み抜き、世界各国・宗教による乾杯の意味、二日酔いについてなど、実用的であり話のネタにもなりそうなことまで載っており、楽しく知ることができます。

3冊のそれぞれの特長ですが、①『大人のためのワイン絵本』と②『ワインは楽しい!』は著者が外国人で、③『基本を知ればもっとおいしい! ワインを楽しむ教科書』は日本人です。③は、本が少し小さいのと、著者が日本人ということで、①や②に比べ、私達日本人には何となく馴染みやすいような気がします。
①と②はサイズが大きめで、①のほうが全体的にボリュームが少なく、絵が多いのが特徴です。それに対し②のほうが、内容が少し詳しくなります。本の厚さもちょっとした辞典のようになり、①の倍の重さがあります。しかし①でも十分学べますので、初心者には①が適しているかもしれません。購入する際は、ご自身の目的に合わせて選ぶと良いでしょう。

②『ワインは楽しい!』には、上野の国立博物館で“2015年ワイン展”が開催されたときに出会いましたが衝撃的でした。こんなに可愛らしくて分かりやすい本が出版されたとは・・・と。「持っていたい」と思わせる魅力的な本です。私がソムリエの資格を取得したときには、これほど親切な本はなかったので、当時あったら、試験勉強もよりスムーズだったろうとよく思います。そういう意味では、本格的にワインを学びたい人、ソムリエなどの資格取得を目指す方にも役立つ本だと思います。初心者から真剣に学びたい方まで幅広く使える本ですので、是非、お薦めします。

④『知識ゼロからのワイン入門』は、よくある特定の分野を解りやすくシリーズで出版されるような本です。しかしながら、ソムリエの試験にもでるようなことがしっかりとコンパクトにまとめられているので、内容はきちんとしたものです。初版が2000年と少し古く感じるかもしれませんが、変わらぬ基本を押さえた本ですので、時が経っても使える本と言えます。中身は白黒ですが、文字はそれほど多すぎず、一つの項目が短く2ページに納められているので、読むのが苦痛にならないと思います。見やすいグラフや表でまとめられていたりするのも、分かりやすさのポイントです。

他にもたくさんのワイン教本がありますが、今回ご紹介した4冊は、飽きずに楽しく読めて、苦痛を感じずに基礎がしっかりと学べる本です。ご自身のニーズやレベルに合わせて選んでみて下さい。
今までなんとなく飲んでいたワインが、より立体的に、そして奥深く感じることができるでしょう。ワインその物、そして食事全体がさらに楽しくなり、豊かな食卓になること間違いなしです。Enjoy life!

to top