トムハンクス主演の「キャスト・アウェイ」
前回見たのが、おそらく10年以上前
そのときは、「不遇な漂流のアドベンチャー物語」くらいにしか思っていなかったのでしょう。
今回、前回とは全く異なり、「深い話であり、人生について描かれている素晴らしい作品」と感動しました。
見方はやはり、人それぞれですが、いろいろな角度から人生について考えさせられる機会となりました。
1.あらすじ
~あらすじ~(この物語はフィクションです) ※ネタばれ注意
アメリカの大手海外宅急便会社フェデックスに勤める主人公チャック(トム・ハンクス)は
バリバリ仕事をこなし、愛する恋人と共に、順調な人生を歩んでいた。
ある日、ロシアに運ばれる荷物と共に貨物機に搭乗し、出張にでかける。
出発前には、恋人にプロポーズをし、受け入れられ、幸せな気分でいたが…。
しかし、その飛行機が墜落し、海に投げ出される。
命をとりとめたものの、誰も助けが来ることのない、小さな無人島にたどり着く。
沖まで、ボートを漕いで、何とか無人島からの脱出を試みるが、上手くいかない。
時だけが過ぎ、ここから出られないことを悟る。
唯一、自分に出来ること、自分が選ぶことができるのは、「いつ、どうやって、死ぬか」を決めることくらいだと知り、自殺を試みる。
しかし、これにも失敗し、唯一残された選択肢さえ、思うようにいかなかった。
「僕は、全くの無力だった」
絶望的になったその後に、ふと暖かいものに心が包まれ「ただ息をし続けよう」と彼は思った。
そして、日々の食料を確保し、その時その時、すべきことをし、ただただ、生き続けた。なんの望みがなくても。
漂着から、4年が過ぎたある日、タタミ2畳ほどのバラック板が島に流れ着く。
これを帆にして、沖に出ることを思いつく。
そしてついに島を脱出することに成功し、生還する。
故郷に帰り、死んだ者とされていた自分が
同僚や友人に迎えられる。
フィアンセであった彼女は、唯一の無人島生活の心の支えでありながらも
既に別の人生を送っているだろうと彼は予想はしていた。
結果、予想通り、やはり彼女は、結婚し赤ちゃんがいた。
しかし二人は再会し、互いにまだ愛し合っていることが、お互い確認できた。
だが、二人とも一緒に生きることをあきらめざるを得なかった。
絶望から生還したが、再び絶望がおそってくる。
彼は、どうするのか…。
彼は「ただ息をし続ける。朝日が昇り、夕日が沈むのが繰り返されるように」
そして、「いつか潮がまた次の帆を運んでくる」とつぶやく。
アメリカの大手海外宅急便会社フェデックスに勤める主人公チャック(トム・ハンクス)は
バリバリ仕事をこなし、愛する恋人と共に、順調な人生を歩んでいた。
ある日、ロシアに運ばれる荷物と共に貨物機に搭乗し、出張にでかける。
出発前には、恋人にプロポーズをし、受け入れられ、幸せな気分でいたが…。
しかし、その飛行機が墜落し、海に投げ出される。
命をとりとめたものの、誰も助けが来ることのない、小さな無人島にたどり着く。
沖まで、ボートを漕いで、何とか無人島からの脱出を試みるが、上手くいかない。
時だけが過ぎ、ここから出られないことを悟る。
唯一、自分に出来ること、自分が選ぶことができるのは、「いつ、どうやって、死ぬか」を決めることくらいだと知り、自殺を試みる。
しかし、これにも失敗し、唯一残された選択肢さえ、思うようにいかなかった。
「僕は、全くの無力だった」
絶望的になったその後に、ふと暖かいものに心が包まれ「ただ息をし続けよう」と彼は思った。
そして、日々の食料を確保し、その時その時、すべきことをし、ただただ、生き続けた。なんの望みがなくても。
漂着から、4年が過ぎたある日、タタミ2畳ほどのバラック板が島に流れ着く。
これを帆にして、沖に出ることを思いつく。
そしてついに島を脱出することに成功し、生還する。
故郷に帰り、死んだ者とされていた自分が
同僚や友人に迎えられる。
フィアンセであった彼女は、唯一の無人島生活の心の支えでありながらも
既に別の人生を送っているだろうと彼は予想はしていた。
結果、予想通り、やはり彼女は、結婚し赤ちゃんがいた。
しかし二人は再会し、互いにまだ愛し合っていることが、お互い確認できた。
だが、二人とも一緒に生きることをあきらめざるを得なかった。
絶望から生還したが、再び絶望がおそってくる。
彼は、どうするのか…。
彼は「ただ息をし続ける。朝日が昇り、夕日が沈むのが繰り返されるように」
そして、「いつか潮がまた次の帆を運んでくる」とつぶやく。
2.人生は、ままならないもの
・順調な人生が、不慮の事故で、とんでもないものとなってしまう
・自分で自分を殺める”自殺”すら、思うようにならない
・愛しあっていても、一緒にはいられない
そう、「人生は決して、自分の思うようにはならない」
・全力で努力しても、必ずしも結果がついてくるわけでもない
・誠実に対応しても、裏切られたり
・ただ道を歩いていただけなのに、車が突っ込んできたり
理不尽なことが、多々、起きるのが、人生なのでしょう。
何故、こんな目に合わなければならないのかと、絶望的になることもあるでしょう。
決して人生は、思った通りにならない。
それどころか、不幸は突然、自分をおそってくる。
それが、きっと人生というものなのだなぁ…と共感してしまいました
・自分で自分を殺める”自殺”すら、思うようにならない
・愛しあっていても、一緒にはいられない
そう、「人生は決して、自分の思うようにはならない」
・全力で努力しても、必ずしも結果がついてくるわけでもない
・誠実に対応しても、裏切られたり
・ただ道を歩いていただけなのに、車が突っ込んできたり
理不尽なことが、多々、起きるのが、人生なのでしょう。
何故、こんな目に合わなければならないのかと、絶望的になることもあるでしょう。
決して人生は、思った通りにならない。
それどころか、不幸は突然、自分をおそってくる。
それが、きっと人生というものなのだなぁ…と共感してしまいました
3.抗わず、与えられた日々を生きる
それは決して、「世を恨んでいる」とか
「人生を諦めている」などというものではなく
ある意味、逆を言えば、「自分の思い通りになる」と思っていることが
実は、「おごり」なんだろうなぁ、とここ数年、思うことが多くなりました。
特定の誰かや、ある物事に対して、おごっている、ということではなく
自分の人生を動かしている〝なにか大きなもの”、
運命というか、流れというものに対して、ということです。
自分の人生に起きる不遇や不幸に抗っても
自分の力ではどうにもできないこと
映画では「僕は全くの無力だった」と主人公は言ってるが
まさに、私たちは、ある意味、無力なのかもしれません
与えられた人生、運命を受け入れ
「ただ息をする」、日々を生きるのだ、ということなのでしょう。
不運に見まわれたとき、辛いとき
人生を投げ出したくなりますが
ただ、淡々と目の前にあること、やるべきことをこなす
朝日が昇り、夕日が落ちるのを繰り返すように
そうしていると、「潮が何かを運んでくる」のでしょう
「人生を諦めている」などというものではなく
ある意味、逆を言えば、「自分の思い通りになる」と思っていることが
実は、「おごり」なんだろうなぁ、とここ数年、思うことが多くなりました。
特定の誰かや、ある物事に対して、おごっている、ということではなく
自分の人生を動かしている〝なにか大きなもの”、
運命というか、流れというものに対して、ということです。
自分の人生に起きる不遇や不幸に抗っても
自分の力ではどうにもできないこと
映画では「僕は全くの無力だった」と主人公は言ってるが
まさに、私たちは、ある意味、無力なのかもしれません
与えられた人生、運命を受け入れ
「ただ息をする」、日々を生きるのだ、ということなのでしょう。
不運に見まわれたとき、辛いとき
人生を投げ出したくなりますが
ただ、淡々と目の前にあること、やるべきことをこなす
朝日が昇り、夕日が落ちるのを繰り返すように
そうしていると、「潮が何かを運んでくる」のでしょう
4.cast awayは、「見捨てられた」という意味
「Cast Away(キャスト・アウェイ)」とは、見捨てられた、投げ捨てる、
という意味や、名詞では、難破、漂流者、という意味があるそう
単純にみれば、主人公が、「漂流者」であることをそのまま表現したタイトルかもしれないが、私は「見捨てられた」という意味が、合うのではと思いました。
きっと、私たちの人生は、運命に翻弄されることから、ある意味はじめから既に「見捨てられている」ようなものであり、良い意味での〝諦め”が必要なのではないかと。
それは、〝前向きな諦め”であり、与えられた命を、自分の置かれた環境のなかで
懸命に生きること、日々、出来ることをし、そのなかで
些細な事でいいので自分を輝かせること、なのではないかと思いました。
久しぶりに見たこの映画、私の心にグッと刺さりました。
抗わず、しかし人生”投げ捨てず”、今あるものに感謝し、幸せを感じながら
生きていかなければならないと。
という意味や、名詞では、難破、漂流者、という意味があるそう
単純にみれば、主人公が、「漂流者」であることをそのまま表現したタイトルかもしれないが、私は「見捨てられた」という意味が、合うのではと思いました。
きっと、私たちの人生は、運命に翻弄されることから、ある意味はじめから既に「見捨てられている」ようなものであり、良い意味での〝諦め”が必要なのではないかと。
それは、〝前向きな諦め”であり、与えられた命を、自分の置かれた環境のなかで
懸命に生きること、日々、出来ることをし、そのなかで
些細な事でいいので自分を輝かせること、なのではないかと思いました。
久しぶりに見たこの映画、私の心にグッと刺さりました。
抗わず、しかし人生”投げ捨てず”、今あるものに感謝し、幸せを感じながら
生きていかなければならないと。